2017年12月3日日曜日

犬と猫、飼い主さんへの愛情が強いのは?①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回までのブログでは、飼い主さんとワンちゃんの共依存関係についてお話してきましたが、そもそも何故こんなお話をしようと思ったかというと・・・

猫の飼い主さんよりも犬の飼い主さんの方が共依存症に陥りやすい傾向があるのではないか?

と感じていたからです。

この感覚的な仮説を裏付けるような面白い実験結果があるんです。

【犬の方が猫よりも飼い主さんを好き?】


●犬は猫の5倍飼い主さんが好き!


アメリカ・クレアモント大学院大学の神経科学者ポール・ザック博士が、犬10匹と猫10匹と、それぞれの飼い主さんの協力の元、

犬と猫のどちらがより飼い主さんを愛しているか?

を検証する実験をしました。

その結果、”犬の 飼い主さんに対する愛情””猫の 飼い主さんに対する愛情”およそ5倍だという結果が出ました。

環境因子などを考慮する必要もあるため、実験結果は100%とはいえないようですが、それでも犬派の人としては

「よーしよし、そーだろそーだろ~~う?」

と、いたく満足な結果かもしれませんね。


(出典:HUFFPOST


●愛情ホルモン=オキシトシン


この実験は、犬と猫に飼い主さんと遊んでもらい、その前後の血中オキシトシン濃度を測定するという形式で行われました。

オキシトシンというのは、愛情ホルモン愛着ホルモン幸せホルモンなどと呼ばれているものです。

オキシトシンの最も感動的な働きは、出産時に発揮されます。

出産時にお母さんの脳からは大量のオキシトシンが放出され、それによって子宮の収縮が促され、分娩時の痛みが和らげられたり分娩時の辛かった記憶が幸せな記憶として脳に刻まれたりするんです。

更に、産まれた赤ちゃんへの授乳時にもオキシトシンが大量に放出されます。

それによって、お母さんの赤ちゃんへの母性愛情、そして母乳までもがあふれ出てくるってわけです。

神秘ですねぇ~!

そういえば、お庭番も長女に授乳中、長女はオッパイから離れようとしない&乳首を歯茎で噛みしめるという習性があったため、常に乳首が切れて出血しており・・・

「オッパイ飲ませてんだか献血してんだかわからんっ!」

などと言いながら授乳していたワケで・・・

そんな激痛に耐えられたのもオキシトシンのお陰だったんでしょーね(遠い目)


ありがとー!オキシトシーーーーンッ!


出産時以外でもオキシトシンは相手を愛おしく感じると分泌されます。

女性だけでなく男性もオキシトシンを分泌しますし、犬や猫といった哺乳類全般に分泌します。

相手を愛おしく感じる → オキシトシン分泌 → 幸せな気持ちになる → 更に愛おしさが増す

といった風に、相手との関係が好循環になるんですね。

「あ~~~~ オキシトシンのある世界に生まれて ヨカッタ!」(ブルゾン風に)


こんな素晴らしいモノがあるんですから、対立国に爆弾やらサイバー攻撃なんかするよりも、相手国にオキシトシンを散布して、全員幸せボケにさせてしまう方がよっぽどいいんではないかと思いますね・・・


●犬の飼い主さん VS 猫の飼い主さん


では・・・

犬の飼い主さんと猫の飼い主さんのどちらの方がより自身のペットを愛しているか?

っていうことについてはどうなでしょう?

残念ながら明確な実験結果を示す資料などを見つけることはできなかったのですが、2年ほど前の雑誌の記事で、空前の猫ブームの理由として以下のようなことが書かれているのをネット上で見つけました。

「猫の毛は柔らかく、触っているだけで、犬よりも幸せホルモンのオキシトシンの分泌が多少多く出る傾向があるようだ、とする専門家の先生の報告もあります。

また、ペットフード協会の調査によれば、飼い主に、生活に最も喜びを与えてくれるものは何かと聞くと、猫の飼い主は1番にペット、2番に家族をあげます。

犬の飼い主は1番が家族、2番がペット。

こういったところから、一度猫と暮らし始めるとその魅力にひかれる方が多いと推測できます」

(出典:NEWSポストセブン


なんと・・・!

オキシトシンの量が多い方が愛情深いという解釈が正しければ、飼い主さんに関しては、猫の飼い主さんの方が犬の飼い主さんよりも自身のペットを愛しているという結果になっちゃいますね。


●なるほど納得


「猫の飼い主さんの方が犬の飼い主さんよりもペット愛が深い」

と言われると、つい食いつき気味に

「んなこたーねーよ!!」

と反発したくなるかもしれませんが・・・まあまあ抑えて抑えて、オキシトシンでも吸って・・・(←?)

愛情相関図を図式化すると、なるほど納得の側面もあります。

犬でも猫でも、飼い主さんとペットは両想いの関係に違いないということは大前提として、より愛している気持ちが強いのはどっちか?ってことになると・・・

犬 → 飼い主さん
猫 ← 飼い主さん

ってことかもしれません。

よく、飼い犬を形容する言葉として

忠実・忠誠・けなげ・従順

飼い猫を形容する言葉として

気まま・気まぐれ・自由

なんて表現が使われますよね。


●犬の飼い主さんの方が愛されたい願望が強い?


恋愛の傾向でも、人によって

「相手が自分を好きになってくれると、なんとなく意識して好きになっちゃうかも・・・」

っていうタイプの人と

「相手のことが好きならば、脈がなくても片想いでも とにかく好き好き!」

っていうタイプの人がいると思いますが、もしかすると、犬派の人は前者なのかもしれないですね。

どこかの大学で研究してくれないかなぁ・・・


犬派の人は、

「可愛がった分だけ、愛情をかけた分だけ返してくれる犬の、そんな決して裏切らないところがイイ!」

猫派の人は、

「どんなに可愛がっても尽くしても、飼い主をクールにあしらう猫の、そういう媚びないところがイイ!」

って言う人が多いということは、認めたくはないけれど、犬派の人の愛情の方がある意味「見返りを求める愛」だと言えなくもないなと思ったんです。


猫を溺愛する飼い主さんはたくさんいるのに、飼い猫の共依存者になっている飼い主さんのお話はあまり聞いたことがありません。

けれども、犬の飼い主さんには共依存の人が多い傾向にある気がしていたのは、このオキシトシンの分泌量を調べる実験からも納得の結果だと思いました。


もうひとつ、犬と猫と飼い主さんの関係に関する興味深い実験結果があるのですが、長くなるのでつづきはまた次回にしまーす!



<今日のPet Hotel 11!>

朝日に照らされてルンルンでおさんぽ♪
風がない分暖かく感じたよ!

ハルちゃんは、本当に力強く歩くようになりました!
ハナちゃんは、この後トリミングのビフォー
モッサモサがやけに暖かそうだねぇ(笑)
アフターの画像は明日をお楽しみに♪

パラボラアンテナにいっぱい朝日を浴びて
エネルギー注入~~~!
(どんなシステムだ?)

おさんぽコースの空家のお庭に
あわてんぼうの梅の花を発見!
見てくれる家主さんはいなくても、
わたしたちは毎日しっかり見ているからねーー!

ハナちゃんのお父さんが育てた”獅子ゆず”
いただきました!
普通サイズのみかんと並べるとこの大きさ!!!