2017年10月5日木曜日

ワンちゃんにも季節のサラダ

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


今の季節しか食べることができない、ワンちゃんも食べられる”季節のサラダ”のお話です。


【知らなかった~!】


生まれてからずーっと神奈川県は三浦半島の付け根あたりに住んでいたのに、実は三浦市に足を踏み入れることは数えるほどしかありませんでした。

なぜなら・・・

・必要性がなかった

・職場と反対方向

わたしにとって、三浦市は

一番近い最果ての地・・・

でした(笑)


【毎日がサラダバー】


三浦海岸に越してきてよかったと思うことはたくさーんあるのですが、そのひとつに新鮮野菜と鮮魚に囲まれていて食卓が豊かぁ~~~( ´∀` ) 

ということがあります。

以前、都心で勤めていたころ、美味しいと言われるちょっとお高めのお店でコースランチなんかをいただくこともあって、わたしはそれを

食の贅沢

だと勘違いしていました。

世界各国の料理や手の込んだ料理は確かに美味しかったです。

当時はそれがサイコーの贅沢だと思っていました。

けれども三浦海岸に住んでみて、ぜんぶ

まぼろし~~~~

だったと感じています。

レストランで平たいお更にフ~ンワリと盛られた”季節のサラダ”は、ワシャッ!と両手で潰してしまえば

こ~んだけ~~~~~?

ってな量でした。 ※注:実際にはやっていません。美味しくいただきました

そんなサラダにヘーキで¥1200とかいったトンデモ価格がついていたんです。

三浦市民になった今、そんな”シェフのかさ増しサラダ”に1200円も支払って

「お野菜食べたわぁ~♪」

などと言っていたあん時の自分を気の毒にさえ思います。

ここでは、野菜は

・農家の直売所で買う

・農家さんから分けて頂く

・ご近所さんから分けて頂く

のどれかです。(ほぼ貰っとるやないか~~い!)

直売所に並んでいる野菜についた値札のほとんどは¥50 とか ¥100 です。

ピンピンの新鮮葉っぱがついた人参が3本で¥100(葉っぱは天ぷらで美味♪)

シーズン真っただ中だとキャベツなんか1玉¥50

真夏には、ご近所さんが「獲れ過ぎた!」とか「食べきれない!」とか言って、トマト、なす、キュウリ、しし唐、ゴーヤ、インゲン、さやえんどう、ズッキーニ、ミョウガ・・・といった野菜を、スーパーの大きな袋いっぱいに持ってきてくださいます。

なんて豊かなんでせう・・・・(ウットリ)

農家のみなさん、ありがとう!
ご近所さん、ありがとう!


【おろ抜き大根とは?】


さて、そんな三浦市の名産といえば、代表格はやはり、夏のスイカと冬のダイコンでしょう。

今の季節はワンちゃんのお散歩で歩く農道も、見渡す限り大根畑となっています。

そして・・・今だけ出回る野菜・・・それは

おろ抜き大根(またの名を 間引き大根という)

です!

実はわたしも、三浦市民になるまで知らなかったのですが・・・

おろ抜き大根とは、畑に植えられた大根の中から間引かれてしまった大根ベイビーのことです。

大根栽培は、土に種を蒔くところから始まるんですが、葉っぱが10~15センチくらいに成長したあたりで”間引き”をしてやります。

”間引き”をしないでいると、そのまま大きく成長した根っこ(大根)は、土の中でギュウギュウのミッチミチになるため、栄養を奪い合ってしまい、いい大根にはならないんですねぇ。

そのようにしてひっこ抜かれた子は、いわゆる大根の部分は太さ7~8ミリ、長さ5~6センチで、ちょうど女性の小指ぐらいのキャワユイ姿をしています。

ヒゲを取って、お漬物にするとちょっとピリ辛で美味しいです(ポリポリ♪)

葉っぱは、大きく育ってしまった大根の葉っぱとはまったくの別物。

イガイガしてなくて、柔らかいしクセもほとんどありません。

おひたし、お味噌汁の具、炒め物などにしていただきます。


【今の季節だけのお楽しみ♪】

三浦市では、この”おろ抜き大根”が、間引きのシーズンになると山の様にドッサリ手に入るのです。

蒔いた大根の種のうち、2/3ぐらいは間引いてしまうため、ものすごい量が同じ時期に一斉に大根農家から排出されるワケですヨ!!

商品にするつもりのないものなので、農家さんは自宅で消費できない分をご近所に分けたり、無人の直売所に置いたりしますが・・・

なにしろ量がすごい。

その上 青菜なので日持ちしない。

商品として並べるには、ある程度泥を落としてヒゲや根っこの部分を取って、きれいに束ねて・・・というチマチマした手作業が必要になるのですが、農家さんにしてみれば、多すぎるし、そうこうしている間に鮮度は落ちちゃうしで

『ンモーーーッ やってられんっ!!』

って感じになるんですワ。

そのため、よく見かけるのがダンボール箱にワッサーー!と無造作に詰め込まれた”おろ抜き大根”が直売所にドンと置かれていて、値段はついていない・・・(笑)

『もってけドロボー!』

状態なんですねぇ( ´∀` )

我が家の場合は知り合いの農家のオバサンが電話してきてくれて

『おろ抜き大根いるかぁ~?』

『いるっ!』

『じゃ、大きな袋持って取りにおいで~~』

『いくっ!』

という夢のような季節。

そのような感じなので、地元の人はほとんどお金を出して買わないのですが、たまーに観光客さま向けに大き目の市場なんかでは束ねて売られているのも見かけますし、近郊の市街地のスーパーなんかにも並ぶことがあるのかもしれません。

今の季節、青菜は高くて手がでないので、ただで大量に手に入る”おろ抜き大根”は、本当にありがたい!

軽く茹でて1回分ずつ小分けにして冷凍にしておけば保存もききます。

(お料理番が頑張ってくれてま~す)


【ワンちゃんも大好き♪】


”おろ抜き大根”の葉っぱは、ワンちゃんたちも大好きです。

大根ベイビーの部分は、あげてもまあ大丈夫なのですが、少々辛味があり刺激も強いため、わたしはあげません。


●どんな栄養があるの?


”おろ抜き大根”の濃い緑色の葉っぱ。

これには、

カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、ベータカロテン、食物繊維がたっぷり。

カルシウムは歯や骨を丈夫にしますし、ベータカロテンは体内でビタミンAになって、視覚や粘膜をすこやかにしますし、成長や代謝を助けて、免疫力の維持と向上に役立ちます。

食物繊維は便秘気味のワンちゃんにもいいですね~。


●ワンちゃんにあげる時は・・・


わたしは単純に軽く茹でたものを細かく刻んでフードにちらしてあげるだけですが、ベータカロテンを効率よく摂取したいなら、油によって吸収が高まるので、少量の油で炒めてあげてもいいでしょう。


●注意すること


稀にアブラナ科の植物にアレルギーがあるワンちゃんがいますので気をつけてあげてください。

また、アブラナ科の野菜は、ヨウ素の吸収を阻害しますので、甲状腺機能に問題を抱えたワンちゃんには負担が大きくなることがあります

要するに、大事なのはあげすぎないこと

”おろ抜き大根”に限らず、なんだって食べすぎるとお腹を壊してしまい、なーんの意味もありません。

初めてあげるものは、必ずそばについて様子を見ながら少量ずつあげましょう。



さあさあ!今の季節だけだよ~~!

どなた様も、早く三浦に遊びに来て、直売所で”おろ抜き大根”探してみてくださいね~!!

※運悪く販売していなくてもお庭番は責任を取りかねま~す



<今日のPet Hotel 11!>

ウリくんと美月ちゃん。「初めまして♪」

これが”おろ抜き大根”

”おろ抜き大根”をくれる農家さん。
”なつ”はいつも抱っこしてもらいま~す(^▽^)

みんなとっても仲良し♪
白い大きい方がウリくん
白い小さい方がメデタちゃん
ふたりとも早すぎてまるでケムリのよう(;'∀')



ウリ先輩、メデタちゃんのことがお気に入り。
「ジャンプも上手だしカワイイなぁ・・・❤」

初めてきた時は慎重だった美月ちゃんは、
すまし顔しているけど実はものすごくはしゃぎ屋さん(笑)

わたしはぜんぜんはしゃいだりしないのよ~!
へぇえええええええーーーー(笑)