2017年10月26日木曜日

韓国で起きた咬傷事故を受けて①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


先日、韓国のアイドルグループ”SUPER JUNIOR”のメンバー、チェ・シウォン氏のご家族が飼っているフレンチ・ブルドッグが起こした咬傷事故がニュースになりましたね。

それを受けて、色々と思うところがありましたので記事にしてみたいと思います。



【安全対策は万全に】


●事故のあらまし


フレンチ・ブルドッグは、マンションの室内で放し飼いされていたようです。

そして、何かの拍子に玄関から外へ出てしまいました。

当然、ノーリードの状態です。

運悪く、そこに到着したエレベーターのドアーが開き・・・中にいた被害者女性は、入って来たフレンチ・ブルドッグに脚を咬まれてしまいました。

6日後、フレンチ・ブルドッグに噛まれた傷が原因と思われる敗血症で、その女性は命を落としました。

亡くなられた女性は、歴代大統領や、政界・財界御用達の70年以上もの歴史を持つ超老舗レストラン”韓一館(ハニルグァン)”の代表だったそうです。

また女性のご遺族は、チェ・シウォン氏とご家族が全面的に非を認めて誠実に謝罪し、葬儀にも参列して共に涙を流してくれたとして、

『飼い主さんを訴えるつもりも慰謝料を請求するつもりもない』

と仰っているようです。


エレベーターに乗っていたら、アラアラ♪可愛いワンちゃんが入ってきたわ~!

という微笑ましい出来事が、”ガブリッ!”で一変・・・

それからたった6日で亡くなってしまうことになるなんて・・・誰が想像できたでしょう?!


●犬に咬まれると敗血症になる?


そうともいえるし、そうでないともいえます。

そもそも敗血症というのは、外傷などから侵入した菌が血液を汚染して全身に回り、命に関わる重篤な症状を呈する病気です。

犬じゃなくても猫に咬まれても起きる可能性はありますし、もっといえば引っ掻かれただけでも起きる可能性があります

ただ、感染源となる動物が敗血症に繋がるような病原菌(カプノサイトファーガ・カニモルサス)を持っていることと、傷を負った人の抵抗力が落ちていること・・・

といった不幸な条件が揃わない場合は、敗血症にかかりません。

ちなみに、日本国内でペットに咬まれたり引っ掻かれたりして敗血症が重症化した事例は14例だそうです。

咬傷事故の発生件数だけを考えても、そう高い確率ではない・・・というより、かなりのレアケースだということが判ります。

まして、引っ掻きの発生件数も分母に足すと・・・ペットに咬まれたり引っ掻かれたりして敗血症になってしまうことは、確率的には非常に低いんだと言ってもいいかと思います。

余談ですが、日本国内では敗血症によって年間推定10万人の方が亡くなっているそうです。


●あなどることなかれ


たーだ!!

自分を咬んだり引っ掻いたりした犬(猫)が敗血症の原因となる菌を持っているかどうかなんて、あったりまえですが見た目で判断することなどできません。

抵抗力が落ちている人ってことで、お年寄り限定かと思いきや、今回フレンチ・ブルドッグに咬みつかれて敗血症で死亡した女性の年齢は53才です。

真矢ミキさんと同い年です!まだまだ若いヨ!!

ですから、ワンちゃんやネコちゃんに万一咬みつかれた場合は、どんな小さな傷であっても、必ずすぐに病院に行くようにしてください。

また、単に引っ掻かれた時も、発熱や吐き気などの体調変化があったら、すぐさま病院へ~~~!

菌が全身に回ってしまってからでは、手遅れになる可能性が高いんですからね。

肝に銘じておいてくださいましっ!



●ウチの子に限って


マンションの室内でワンちゃんを放し飼いしている人は、たーくさんいらっしゃるでしょう。

自分のおうちの中ですから、何もマンション内でも檻に閉じこめておけなんていう人はいませんね。

問題は、玄関が開いたら出てしまうような状態だったことです。

『ウチの子は大丈夫。今まで1回も玄関から出ちゃったことなんてないんだもの♪』

と仰る飼い主さんは要注意です。

以前もお話しましたが、咬傷事故を起こしてしまったワンちゃんの飼い主さんのほとんどが、異口同音に

『今まで咬みついたことなんて1度もなかったのに・・・まさかウチの子がこんなことをするなんて信じられませんっ!!』

と言っているんです。

そんなことするわけない っていう油断が事故を招いてしまうんですね。

何かに驚くなどして我を失ったワンちゃんが、止める間もなく開いた玄関の隙間から逃げ出してしまったら・・・

一旦、ノーリードでお外に飛び出したワンちゃんを追いかけて止めるのは至難の業です。

いつもならするはずのないことをしているのですから、飼い主さんの呼び戻しだって耳に入らない興奮状態かもしれません。


どんなにしつけが行き届いていて、飼い主さんの許可がなければ玄関の外には出ないおりこうワンちゃんだったとしても、外に通じる出入口を開く時には奥のお部屋にいさせるようにするなどの脱走防止策を取っておいた方がいいですね。

『んなバカなぁ~~~!』

と思う方は、ご近所の方の顔を思い浮かべてみてください。

その方が、アナタの愛犬に咬みつかれてたった6日後に亡くなったとしたら・・・

ゾゾゾゾ~~~~!!

でしょ?!

今回の事故でも、防犯カメラの映像には、家を飛び出してしまったフレンチ・ブルドッグを追いかけて来たチェ・シウォン氏のお父さんが、慌てて女性から愛犬を引き離す様子が映っています。

油断と気のゆるみが招いた、ほんの一瞬の出来事だったのだということがよくわかりますね。


長くなるので次回につづきます。



<今日のPet Hotel 11!>

明日はボスのことを大好きなヤンチャ坊主がやってくるよ~!
って言ったらこの顔(笑)

昨夜、夜中に珍しく”なつ”が鳴くので、心配したところ・・・
深夜にすごーくいいウンチを(笑)
夕方食べたサツマイモが効いたのかな~?

近所のお魚屋さんで4尾380円でゲットした
マルマルとしたサンマ♪
美味しかったよ~~(^▽^)/