2017年6月30日金曜日

【生体販売】(せいたいはんばい)ってなあに?⑤

だれだっ?!
ウーー・・・ワンワン!!! ボクは”ボス”だぞ!!



・・・・ああなんだ、キミだったのか。

あのねぇ、きゅうに かけあしで来られると、ボクたち犬はみんな、とってもビックリするんだよ。
ビックリすると、キミにかみついちゃう犬だっているんだから、気をつけてよね!


ほえたりしてゴメンね。
また来てくれてありがとう!とってもうれしいよ!

でも、いったいどうしてそんなにいそいで来たの?

え?【売れのこり】ってよばれた子たちがつれて行かれる べつなところっていうのが、どこなのか、気になって、しんぱいになって、それで走って来たって?

そうだったのか!
キミってホントにやさしいんだね。

犬だってにんげんだってさ、だれかに気にしてもらったり、しんぱいしてもらうってことは、とってもうれしいことだよね。

いちばんかなしいことはさ、しらんかおされたり、わすれられちゃうことだよね・・・

にんげんがみんな、キミみたいにやさしかったら・・・

ペットショップで【売れのこり】になった子犬たちが、そのあとどうなるのかってことを、みんながキミみたいにしんぱいしてくれたらなぁ・・・



●【売れのこり】とよばれた子たちは、どこへ行くの?●

キミがそんなにしんぱいしているのは、きっと、ボクがキミに、こわいにんげんたちのお話をたくさんしたからだよね?

ボクのお母さんをオリに閉じ込めて【子犬工場】にしているおじさんも・・・

ボクたちは、ちっとも行きたくなんかなかったのに、大すきなお母さんからボクたちをひきはなして、ペットショップのガラスケースに入れたにんげんも・・・

ペットショップから、だれにもつれて帰ってもらえないまま、おおきくなった子たちに【売れのこり】とか【ジャマだ!】って、ひどいことを言うにんげんも・・・

ボクたち犬のことなんか、ちっとも気にしてくれない、こわいにんげんさ。

きっと、犬よりも【お金】のほうがたいせつなんだね。


だけどね、だけどさ!!


すずさんは、とってもやさしいよ!

キミだって、こんなにボクたち犬のことを気にしてくれているよ!

キミのまわりにだって、きっと、こわいにんげんよりも、やさしいにんげんのほうが多いんじゃないかな。

だからね、【売れのこり】ってよばれた子たちがつれて行かれるべつなところは、こわいところばっかりじゃあないんだよ。


【売れのこり】になっちゃった子たちを、ペットショップから引きとって、いっしょうけんめいに、子犬たちのあたらしいかぞくをさがしてくれる人たちもいる。

ペットショップではたらく人の中には、【売れのこり】の子犬を、じぶんのおうちにつれて帰って、かぞくにしてくれる人たちもいる。

それからね・・・お母さん犬に子犬をうませる人のことを”ブリーダーさん”っていうんだけど、そのブリーダーさんだって、こわい人ばかりじゃあないんだ。

それどころか、ボクたち犬のことを大すきで、お母さん犬にも子犬にも、ほんとうにやさしくしてくれるブリーダーさんだって、ちゃんといるんだよ!

そういうブリーダーさんの中には【売れのこり】になった子犬を、ペットショップからとりもどして、お母さんのところへ帰してあげてから、またあたらしいかぞくをさがしてくれる人だっているんだよ!

みーんな、【お金】よりも、ボクたち犬のことをたいせつにかんがえてくれている、やさしいにんげんたちなのさ!

ボクとなかよしの”なつ”って子もね、ペットショップで【売れのこり】ってよばれていたんだって。

”なつ”は、とってもカワイイのにさ、ちょっとだけ”歯ならび(はならび)”がわるかったっていうりゆうだけで【売れのこり】ってよばれるようになったみたいなんだ。

だけど、”なつ”は、やさしい人にたすけてもらって、今はとってもしあわせにくらしてるんだよ。


どう?すこしはあんしんした?


だけどね・・・


こまったことに、【生体販売】(せいたいはんばい)をしているペットショップでは、まいにちまいにち、つぎからつぎへと【売れのこり】になっちゃう子犬がでてきて、ぜーんぜん、いなくならないんだよ。

だから、やさしい人たちが、どんなにがんばって、【売れのこり】の子犬たちにかぞくをさがしてあげたって、キリがないんだよ!


キミには、それがどうしてだかわかる?



あ!すずさんがよんでる!

おさんぽのじかんだって!
ワーイうれしいな♪ おさんぽって大好きさ!


ねえ、また、あそびに来てくれるよね?

じゃあ、こんど来てくれるときまでに、

どうして【売れのこり】になっちゃう子犬が、ぜんぜんいなくならないのかってことを、かんがえてみてくれたらうれしいな。


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ウリくん、ものすごい跳躍をみせたと思ったら・・・

ペタンッ!!
「あ、つぶれた・・・」ボーゼンと見つめる”ボス”

ねえねえ、何やってるの~?

「おまえを食ってやろ~かぁ~~」
きゃあー!モモナちゃん、”なつ”を食べないでー!

おまえも食ってやろ~かぁ~~
きゃあー!モモナちゃん、”ボス”はおいしくないよー!





2017年6月29日木曜日

【生体販売】(せいたいはんばい)ってなあに?④

こんにちは。ボスだよ。またきてくれたんだね。うれしいよ!



今ね、おふろに入っていたんだ!

あれ?どうしたの?元気がないね。

え?今日はボーロをもってこられなかったって?

いいんだよ!そんなこと、ぜんぜん気にしなくてさ!

だって、ボクはキミが会いにきてくれただけで、とってもうれしいんだから!

うれしくて、シッポがかってにフリフリうごいちゃうよ!


さあ、今日はなんのお話をききたい?

ああ、そうか。
ペットショップのガラスケースにいた、ほかの子犬たちのお話だね?



●ペットショップで【売れのこり】とよばれる子たち●

ボクは、すずさんにおうちにつれて帰ってもらえたから、今とってもしあわせだけど・・・

あのガラスケースに入れられて【生体販売】(せいたいはんばい)されていた子犬が、みーんなボクみたいに、だれかのおうちにつれて帰ってもらえるわけじゃあないんだよ。

みんな、

「はやく、だれかやさしい人が、おうちにつれて帰ってくれないかな~」

って思いながら、まいにちまいにち、あのたいくつなガラスケースの中で、ジロジロ見られるのをガマンしながら、まっているんだ。

でも、だれにもつれて帰ってもらえない子は、ガラスケースの中で、どんどん大きくなって、おとなになっていくよね?

そうすると、ますます、つれて帰ってくれる人はいなくなっちゃうんだ。

だって、赤ちゃんの方が、おとなの犬よりもかわいくて、人気があるからね!

おおきくなって、おとなになってしまった子は、あのガラスケースから出されちゃうんだよ。

どうしてかって?

ペットショップの人は、子犬をたくさん売るのがおしごとだからね。

ガラスケースの中には、いつだって、人気があって売れそうなかわいい赤ちゃんだけを入れておかないとならないんだよ。

だから、おとなになってしまった、人気のない子たちは、もうジャマだから、売れそうなかわいい赤ちゃんが入れるように、ガラスケースからどかなくちゃならないってわけ。


ボクたちは、お母さんからうまれて、たった1か月でペットショップのガラスケースに入れられて・・・

ガラスケースの中で、だれかがおうちにつれて帰ってくれるのをまっていられるのは、長くてもたった5か月くらいなんだ。

その5ヵ月のあいだに、だれにもつれて帰ってもらえなかった子は、ガラスケースから出されて、またべつなところへ行くんだよ。


そういう子のことを、にんげんは【売れのこり】ってよぶんだ。

いつまでたっても【売れないでのこっている子たち】っていういみさ。

ボクはさ、すずさんに”ボス”っていうカッコイイなまえをつけてもらった。

だけどさ、だれにもつれて帰ってもらえなかった子たちは、なまえもつけてもらえなくて、かわりに【売れのこり】なんてよばれちゃうんだよ!!

ホント、かわいそうだよね!


ボクたちのお母さんは、にんげんのために【子犬工場】にされて、『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』でボロボロになりながら赤ちゃんをたくさんうまされているのに・・・

にんげんのために、うんであげた赤ちゃんたちが、そのにんげんに「ジャマだよ!」って言われたり、【売れのこり】なんてよばれていることを、もし、しったら・・・


「それなら、どうしてわたしたちに、こんなにたくさんの赤ちゃんをうませたんですか?

ジャマなら、その子たちをわたしにかえしてください!」


って言って、きっと、すごくかなしむんじゃないかなぁ・・・




あ、すずさんがよんでる!

そういえば、まだ体をふいてもらってるとちゅうだったっけ・・・


ねえ、また会いにきてくれるよね?

まってるからね。きっとだよ!


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デュークはモモナちゃんを気に入ったみたい♪

レトコンビ♪とっても仲良くなりました!

はのんちゃんは、お気に入りのベンチでニッコリ

MAXくん、絵になるねぇ~!


「自分のにもつは自分でもたなくちゃね!!」
そうだね。ついでにヨダレも拭かなくちゃだね(笑)

朝の海岸さんぽ。ハナちゃん、また遊びにおいでね~!
みて!こんなに掘ったよ!!






2017年6月28日水曜日

【生体販売】(せいたいはんばい)ってなあに?③

こんにちは。ボスだよ。また会えたね!うれしいよ。



わあ!ボクの大すきなボーロを持ってきてくれたの?ありがとう!

キミってとってもやさしいんだね!


さあ、今日はなんのお話をしようか。


え?ボクのお母さんは、どうして『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』にとじこめられているのかって?

それはね・・・じつはボクにもよくわからないんだよ。



●ボクのお母さんは 【子犬工場】●

ねえ、キミは【パピーミル】ってことばをきいたことがあるかな?

ボクたちがうまれた、あの『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』のことを、にんげんたちは【パピーミル】ってよんでいるんだって。


【パピー】っていうのは、子犬のことだよ。

【ミル】っていうのは、工場のことだよ。

だから、【パピーミル】っていうのは、【子犬工場】のことなんだ。


すごいでしょ?おどろいた?

ボクたちは、まるでおかし工場でたくさん作られる、このボーロみたいに、あの『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』作られていたってことなんだよ!

つまり・・・つまりね・・・

こわいおじさんが、お母さんをオリの中にとじこめていたのは、お母さんがにげないようにして、【子犬工場】みたいにたくさん赤ちゃんをうませるためだったみたいなんだ。

ボクのお母さんは、

「ぼうやは、ワタシの70ぴきめの赤ちゃんよ」

って言ってた。

わかるかい?70ぴきだよ!!

赤ちゃんをうむのは、お母さんにとって、すごーくたいへんなことなんだ。

おなかの中の赤ちゃんにえいようをいっぱいあげなくちゃならないし、おっぱいだってあげなくちゃならないでしょう?

だから、ボクのお母さんのからだは、70ぴきもの赤ちゃんにえいようを取られてしまってボロボロだった・・・
ほんとうに、かなしくなるくらい、ボロボロのお母さんだったんだよ・・・


もしもさ、キミのお母さんが、『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』にずーっととじこめられて、【赤ちゃん工場】にされて、体がボロボロになっていたら、どんなきもちがする?


そうだよね。イヤだよね。かわいそうだよね。


ボクのお母さんは、なんにもわるいことをしていないのに、どうしてあんなひどい目にあわなくちゃならないんだろう・・・

ホントに、ボクにはわからないよ。


あ、だけどね・・・どうしてあのこわいおじさんが【子犬工場】でボクたちみたいな子犬をたくさん作っているのかはしっているよ。


それは、ボクがボーロを大好きなのとおなじくらい、にんげんのおとなたちが大すきなもののためだよ。

それがあれば、ボーロだっていっぱい買えるし、おもちゃだって買えるんだ。

キミは、それがなんだかわかる?


そう!【お金】だよ。
キミってホントにすごいんだねぇ~!


おじさんはね、ボクたちみたいな子犬を【子犬工場】でたくさん作って、ペットショップに売っていたんだ。

子犬がたくさん売れたら、おじさんはたくさん【お金】をもらえるでしょ?

売るための子犬をたくさん【作る】には、たくさんのお母さん犬がいるでしょ?

だから、お母さん犬をたくさんオリにとじこめておいて、どんどんボクたちみたいな子犬を作っているんだよね。


ボクのお母さんのほかにも、たくさんのお母さん犬がとじこめられて、赤ちゃんをどんどんうまされていたよ。


みんな、ボクのお母さんとおんなじ・・・

ホントにね、みんなボロボロでとってもかなしそうなかおをしていたよ・・・


ねえ、キミもにんげんだから、やっぱり【お金】はすきでしょ?

にんげんは、ボクのお母さんがボロボロになっても、ボクたちがこんなにかなしんでも、それでもヘイキなくらい【お金】がすきなのかなぁ・・・

ボクはボーロが大すきだよ。
だけど、もし、キミやすずさんが、ボロボロになったり、かなしくなるなら、ボーロをガマンするよ。


キミはどうかな?


あ!そうだ。すずさんに、キミからもらったボーロをみせてあげなくちゃ!
きょうはホントにありがとう!

またあそびにきてくれるよね?



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もっともっと撫でてくださーいっ!

いっしょに遊んでくださーいっ!
はやく「ヨシッ」って言ってくださーい!

だれか~! たすけてくださーーい!

あ・・・ありがとうございま~す(^-^;


2017年6月27日火曜日

【生体販売】(せいたいはんばい)ってなあに?②

こんにちは。ボスだよ。また会えたね!うれしいよ。



え~っと・・・なんのお話をしてたんだっけ?

ああ!そうだった。

きょうは、ボクのお母さんのお話をするやくそくだったね。



●お母さんとのおわかれ●

お母さんのおうちはね・・・とっても『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』だったな。

ボクはそこで5ひきの兄弟といっしょにうまれたんだよ!

ボクのお母さんは、その『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』にずーっととじこめられていて、お外には出してもらえないんだ。

びっくりした?

だからね、ボクがどこからペットショップのガラスケースの中にきたかっていうと・・・

『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』からきたってことなんだよ。





もっといいところでうまれた子もいるのかもしれないけどね・・・
いっしょにガラスケースに入っていたボクのおともだちの中にはいなかったなぁ・・・

『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』でうまれたから、ボクといっしょにうまれたボクの兄弟の中には、すぐにびょうきでしんでしまった子や、体がよわい子もいたんだよ。


うまれてすぐにしんでしまったボクの弟はね、お母さんのおっぱいを、いつもボクやほかの兄弟にゆずってくれる、とってもやさしいヤツだったんだけどね・・・

ボクはお母さんを元気にしたくて

「ボクはお母さんとずーーっといっしょにいるからね!」

って言った。

そうしたらお母さんは、とってもうれしそうなかおをして、こう言ったんだ。

「ありがとう。やさしいのね、ぼうや。

でもね、ぼうやはもうすぐ、この『暗くて、くさくて、きたなくて、せまいオリの中』から出してもらえるのよ。」

ぼくが


「ホント?!やったぁ!お母さんもいっしょに出してもらえるんだよね?」


ってきくと、お母さんはかなしそうなかおで


「そうね・・・そうなったらどんなにステキかしらね・・・」


って、ちいさな声で言ってから、とてもまじめなかおで言ったんだ。


「よくきいてね、ぼうや。

どんなことがあっても、ぼうやはつよくてりっぱなおとなになって、しっかりと生きていってね。

ぼうやがおとなになってからこまらないように、たくさんの大切なことをおしえてあげますからね。

それから、もっとたくさんおっぱいをのんで体もつよくしておかなくてはダメよ」


「うん!ボク、いっぱいお母さんのおっぱいをのむよ!だから大切なことをいっぱいおしえて!」


でも、そのとき・・・


あのこわいおじさんがやってきたんだ。
お母さんをずっとオリにとじこめているおじさんだよ。

おじさんは、オリのとびらを開けて、ボクとボクの兄弟をつれて行こうとした。

お母さんが


「おねがいです!まだこの子たちに、なんにもおしえてやってないんです。もうすこしだけまってください。おっぱいだって、もっとたくさんのませてやりたいんです。おねがいです、おねがいです!!」


って言って、おじさんの手からボクたちをつれもどそうとしたんだ。


でも・・・


おじさんは、大きな声でどなりながら、ボクのお母さんを、ぼうでたたいたんだよ。

なんども、なんども、なんども、なんどもだよ・・・

お母さんは、たおれて動かなくなった。

ボクが


「お母さん!お母さーーん!」


って、よんでも動かなかったんだ・・・

それからどうなったか、ボクはしらない。

おじさんがボクをトラックにのせて、つれて行ってしまったからね。

でもね、お母さんはきっと元気でいるって、そうボクはしんじているんだ!

だって、ボクのだいすきなお母さんなんだからね!


だけど・・・ボクはお母さんのおっぱいをもっともっとのみたかったなぁ・・・
そうしたら、今よりもずっと、ボクは元気だったと思うなぁ・・・

それに・・・ボクはお母さんから、大切なことをおしえてもらいたかったなぁ・・・
そうしたら、今みたいにこわがりじゃなくて、おともだちもいっぱいできたんだと思うなぁ・・・


キミはずっとボクのともだちでいてくれるよね?


あ、すずさんがよんでるから行かなくちゃ!
またこんど、お話のつづきをしてあげるね!


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2度目のお泊りにきてくれたモモナちゃん。
とっても甘えん坊さんです♪

ハナちゃんも2度目のお泊り。
とってもリラックスして遊んでいます(^▽^)

抱っこ大好き風太くん、また遊びにおいでね~!

「みんな、楽しく遊んどるか~?」
”なつ”監視員、ごくろうさまです(^-^;


2017年6月26日月曜日

【生体販売】(せいたいはんばい)ってなあに?①

はじめまして。ボクのなまえは”ボス”。

強そうななまえでしょ!

でも本当はとってもこわがりなんだ。(ナイショだよ)




子犬のときはペットショップのガラスケースの中にいたんだよ!

キミもあのガラスケース、見たことがあるかな?

ボクみたいに、ガラスケースやオリの中に動物が入れられてお店で売られていること・・・それを【生体販売】(せいたいはんばい)ってよぶんだって。


いちにちじゅう、あの小さなケースの中にいなくちゃならなくて、ホントにたいくつだったよ!

それに、たくさんのにんげんがボクたちのことをジロジロ見るんであたまにきちゃったよ。

よく人間のこどもがやってきて、ボクらが入っているガラスケースをドンドンたたいたりしたんだ。

あれはとってもこわかったなぁ・・・

キミはそんなひどいことしてないよね?!

そんな毎日に、ボクがイライラして

「もうこんなところにいるの イヤだーーっ!」

って思っていたとき、すずさんがボクを気に入って、お店のおじさんにお金をはらって、今のおうちに連れて帰ってくれたんだよ。

すずさんは、ボクにとってもやさしくしてくれる。

おさんぽにつれて行ってくれたり、ボールであそんでくれたり、だっこしてたくさんなでてくれたり、やさしい声でいっぱい話しかけたりしてくれるんだ。

だからボクはとってもしあわせだよ!

でもね・・・


キミは、ペットショップにいつ行ってもボクみたいな子犬がたくさんいることをフシギだと思ったことはない?

だって、子犬はどんどん大きくなっておとなになるはずだよね?

なのに、ガラスケースの中にいるのは、いつも子犬ばかりでしょう?

きっと、すずさんみたいに、だれかが子犬たちをどんどん買っているんだろうって?

本当にそうかなぁ・・・

近所の人や学校のおともだちで

「きのう、子犬を買ったんだよ」

という人はそんなにたくさんいるの?

たまにはそういうお話をきくかもしれないね。でもそんなにたくさんの人がしょちゅう子犬を買っているようには思えないんじゃない?

だったら、だれにも買ってもらえなかった子犬たちはどこへ行ってしまったのかな。

そうして、どこかへ行ってしまった子犬のかわりに新しくガラスケースに入っている子犬たちはどこから来たのかな?

ふしぎでしょう?
しりたいでしょ?

じゃあボクがキミにほんとうのことをおしえてあげるね。


●ガラスケースの中の子犬たちはどこからやってきたの?●

スーパーで売られているおかしは『おかし工場』でどんどん作られて、そこからスーパーに運ばれているよね。


ボクはボーロがだいすきだなぁ・・・


キミは、ガラスケースの中にいる子犬たちもボーロと同じように工場で作られてスーパーに運ばれてきたって思ってる?

まさかね。そんなはずないよね。

子犬はぬいぐるみやロボットとはちがうんだもんね。

じゃあ、子犬はどこからやってくるのかわかる?

そう、そのとおり!お母さんからうまれてくるんだよね。

ボクたち犬は、みんなお母さんからうまれて、お母さんのおっぱいをのんで大きくなるんだよ。

キミとおんなじだね!

だから、ペットショップのガラスケースにいる子犬たちにはちゃーんとお母さんがいるんだってこと。

ボクらは工場なんかじゃなくて、お母さんのところからペットショップのガラスケースに行ったんだよ!

え?そんなこと知ってたって?

ホント?・・・キミってすごいね!


だったら、ペットショップのガラスケースにいる子犬たちのお母さんはどこにいて、どうしているのか・・・ってことも知ってる?

あんなに小さな子犬なのに、お母さんといっしょにいないのはふしぎだと思わない?

どうしてか知りたい?

ほんとうに?


じゃあ・・・ホントはあんまり言いたくないんだけど・・・

ボクのお母さんのお話をキミにしてあげるね。


だけど、いっぱいお話したから、きょうはボクもうねむくなっちゃった。

だからお話のつづきはまたこんどね・・・


Zzzz・・・・・











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ママ、ボクおりこうにがんばってるよ~!

わりと楽しんでま~す!

怒ってないわよ!甘えてるだけよ!

ねえねえ

ねえねえねえ

ねえねえねえねえ

「アンタ!しつっこいのよーーーーっ!」
「きゃぁああ、ごめんなさーーい」

「わるい子はいねぇがぁ~~~~」
虫さん、にげてぇええーー!!



2017年6月25日日曜日

【生体販売】について書こうと思った件

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

ヘンテコなタイトルですね(笑)

このブログを読んでくださっている愛犬家の皆さまは【生体販売】はどういうものか?またその問題点は何か?ということについて、ある程度ご存じの方が多いのかもしれません。

でも、色々な方とお話をしたり、ネットを見ている中で、意外なほど多く

「ペットショップで子犬(子猫)を買ったということを動物愛護家の人から非難されたけど、わたしはそんなに悪いことをしたのでしょうか?何が問題なのでしょう?」

という疑問や質問が出てくるんです。

【生体販売】の問題点は、動物愛護家の方や保護活動をなさっている方たちの間では常識であっても、実際には一般の人たちにさほど浸透していないかもしれないという事実から、目をそらしてはいけないと感じました。

「みんなが知っていて当然でしょ」

といった前提に立って議論するよりも、そういう知識がまったくないような人が聞いても解る言葉で丁寧に説明して理解を求めていく、草の根的な活動が必要なのではないかと感じる場面がたくさんありました。

知らなかった人を責めるのは簡単ですが、それは何の解決にもならないばかりか、不要な確執を生んでしまい、逆に

「ああ、動物愛護家?キツイ人が多いよね~。関わりたくない」

だなんて思われてしまって、誰も耳を傾けてくれなくなるほど悲しいことはありません。

誰だって、悪気がなかった自分の行いを人に責められたりなじられたりするのは辛いですよね。

ですから、ペットショップで【生体販売】されていた子犬を買ってきたという人を責めることは少し違うと思うのです。

それよりも現実を正しく知ってくれる人を一人でも増やすことはできないか・・・

そう考えて、あえて易しい言葉で、できれば小学校高学年~中学生くらいの子供にも理解してもらえるような文章で【生体販売】について書いてみたいなと思った次第です。

どうして小学校高学年~中学生くらいかというと・・・
繁殖、殺処分などといった【生体販売】を語る上で避けて通れない内容を考えることができる年齢に達していないほど幼い子供には、まだ少し早いかなと個人的に感じるからです。

もっと幼い子供には、まずは命の大切さや、他者の痛みといったことを下地として教えておくことが最優先のように思っています。


今日は前フリなので気楽~に書いていますが・・・

普段、あまり深く考えることなくパカパカとブログを投稿してしまっているわたしにとって、『子供に解るように』っていうのは、そびえる壁ほどもハードルが高い高い高~~~い!!


よーく考えながら書いていこうと思いますので、更新は滞り気味になるやもしれませんが、お気づきの点やご意見、ご助言、ご提案などいただけますと大変ありがたいです。


え?なんでわざわざ前フリなんかするのかって?

もちろん、自分の逃げ道を塞ぐために決まってるじゃあないですか~(笑)




雨の中お散歩してきて、まだウェッティなシュナ兄妹
”そうた”くん & ”るみ”ちゃん

来たばかりでまだ不安そうな”プータ”くん

フクくんがちょっぴり先輩風を吹かせtいるのが笑えます
プププ( ̄m ̄〃)

ごあいさつごあいさつ~

よろしくよろしく~

とても積極的になったフクくんです。
たくましくなったねぇ~~!

ちょっとそこのふたり?!
覇気がないよハキが!!



2017年6月24日土曜日

ドッグランのグリーンは何がいいか?

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。

最近、ドッグランに植えてあるグリーンについて、ときどきお客様から質問をいただきます。

そこで今日は、Pet Hotel 11!で、”ボス”や”ナツ”、お預かりしているワンちゃんたちがいつも遊んでいるドッグランについてお話しようと思います。

OPEN当初は、全面を土のままにしようと言っていました。

宣伝用の写真映えはしないかもしれないけれど、ワンコたちは土の地面が大好きですし、走り回った時の脚や肉球への負担が一番少ないからです。

そこで、何年も空き家だった中古住宅のジャングルもどきのお庭にあった石やら植栽やらをエイヤーーッ!とすべて撤去してグラウンドにしました。

グラウンドというよりも、パっと見、休耕期の畑のようにも見えましたが、

「これでいいのだ ||:3ミ」

と思っていました。

けれども考えが甘すぎました。

土のままにしていると、当然雑草がボーボーボーボー生え放題の育ち放題になってしまい、中にはワンコに食べさせたくないものも生えてくる可能性があります。

毎日毎日、取っても取っても振り向くともう生えている、ゾンビのような雑草のヤツラ・・・
きりがない草むしりに時間を忙殺され、犬より草を見ている時間が長くなるのではまったく意味がありません。

その上、土のままだと雨上がりにはドロドロになって、ワンコを遊ばせるには不向きです。雨がせっかくやんでいるのに、地面がドロドロだからという理由で遊ばせてやれないなんてナンセンスすぎやしませんか?!

だからといって

「ワンワンさんに預けたら、いつもメチャクチャ汚くなって帰ってくるのよ!!」

などという悪評がたっては困ります・・・

OPEN準備の間、母から預かっていた”ボス”と”なつ”で、そういったことを検証できたのは非常によかったです。
(頭が悪いんですね・・・そんなこと、ちょっと考えればわかりそうなもんなのですが・・・)

そこで、全面にグランドカバーを施すことにしました。
グランドカバーとは、芝生のように地面を覆いつくすように生える植物で地面をカバーすることです。

グランドカバーで地面が覆いつくされてしまうため、他の雑草はゼロとまではいきませんが、あまり根付かなくなるわけです。

青々とした芝生は理想でしたが、庭が半日影ということと、芝刈りの手間暇を考えて断念しました。

グランドカバーの選定基準としたのは、以下の条件でした。

●反日蔭でもよく育ち、他の雑草に負けない強いグリーン。
●犬が食べない(万一食べても安全)。
●人や犬が踏んづけまくっても大丈夫。
●刈り込み作業が限りなく少なくて済むもの。
●なるべく早く地面を覆いつくしてくれる(覆いつくすまでは雑草との闘いなので)

その結果、選ばれたのがクラピア(イワダレソウの改良品種、スーパーイワダレソウ)という植物です。

先の条件を満たしているばかりでなく、クラピアちゃんは冬枯れ(茶色くなっちゃうこと)するものの、芝生よりも冬枯れしている期間が短い。つまり、グリーンでいてくれる期間が長いということですね。

ただ、唯一最大の難点は、値段が高い高い高ーーーい!(赤ちゃんをあやしているのではありません)

ドッグラン一面を覆う数のクラピアを注文する瞬間、自分が生唾をゴクリと飲む音が聞こえてきたほどのお値段でした(^-^;

さて、腰痛と闘いながらドッグラン全面にクラピアの苗を植えたのが、12月のOPENを控えた昨年9月初旬のころです。

植え付け時期の理想は春~夏ですので、ちょっと遅いけれど残暑も厳しいことだし、ギリギリセーフかな・・・という時期でした。

ところがっ!!!

覚えておいででしょうか?昨年秋の、うんざりするほどの長雨を・・・

さきほど、休耕期の畑のようだと表現したお庭は、その長雨の影響で見事な田んぼとなってしまったのです。

まだ小さな赤ちゃんだったクラピアちゃんたちは・・・


全員田んぼで溺れ死にました (アーンアーン ( ノД`))


思い出すのもツライ出来事・・・そして、高い高い高―――い勉強代を支払いました。

結果、様々なことを考え合わせて、次のような改良を加え、現在のドッグランの形ができあがりました。

●ランの地中に透水管を入れ、水はけをよくしました。もうクラピアちゃんを溺死させはしない!

●全面を土にするのは諦め、コンクリートの部分と土の部分を設けました。雨上がりには柵で通せんぼして土の部分にはワンコを入らせないようにして遊ばせることができます。

結果として、日陰のコンクリート部分は夏はヒンヤリ、日なたのコンクリート部分は冬はホンワカという、ワンコたちにとって大変すてきな居場所となりました。

そしてやっぱり、どうしても残したかった土の部分・・・

ここにはもちろん、クラピアちゃんたちを植えましたよ。
ええ!震える手で再び購入しましたとも!

ただ・・・経済的な事情により、本来は1㎡にポット苗を4つ植えるところを、ケチって半分の2つしか植えませんでした、いや、植えられませんでしたぁっ!

クラピアちゃんたちが地面を覆いつくす速度はとても早くて、通常は苗を植えて2ヵ月ほどで一面グリーンになります。

現在、クラピアちゃんを植え付けてから2ヵ月ちょっと経ったところですから、覆いつくしているはずなんですが、ケチった分だけまだ地面が見えております(^-^;

とはいえ、元気に青々と育っていて、ワンコたちも楽しそうに遊んでくれていますし、少し前から小さな可愛らしい薄ピンク色のお花もチラホラ咲いてくれていますヨ♪

ちなみに、クラピアには”S1"と”K5"という2種類があり、Pet Hotel 11!で導入しているのは”K5"の方です。
”K5"は”S1"より耐寒性があり、冬枯れしていて茶色くなる期間が短く、お花の量は”S1"の半分ほどです。




クラピアの、より詳しいことがお知りになりたい方はコチラをごらんください。



ボストンテリアの”ニコ”くんと
ミニチュアダックスの”フク”くん
クラピアの上で遊んでいます。

「たのむ!今度は成長してくれー!」
という気持ちで
4月に苗を植えた時はこんなでした。

土を半分残してコンクリートを打設。
水はけ改良工事もしました。
マメつぶみたいに見えているのが”ボス”
ちっちゃなちっちゃなお花ですが、近づいて
よーく見ると、更にちっちゃなお花が集まった花束みたい。
カワユイのです♪


”ニコ”くんがやけに人間くさいポーズをとるのですよ。
「やあ、みなさん初めまして。ニコです」
まだ1歳になっていないのですけれどねぇ・・・(笑)


脚線美を強調するかのような見返り姿。
なぜか江頭2:50を思い出します。

ボクの脚線美も撮ってぇ~~!
はいはい・・・脚が伸びたらね~( *´艸`)