2016年12月19日月曜日

ハウスしてますか?

なんだか「セコムしてますか?」みたいになっちゃいましたけど・・・
お宅のワンちゃんは”ハウス”してますか?

昨日の危機管理のお話の補足なんですが、ワンちゃんの有事対策で、
この”ハウス”はとーっても大事なんです。

飼い主さんの中には、
「ハウス(ケージ)に閉じ込めるのは可哀相だから、うちにはハウスは置いてません」
という方も意外とたくさんいらっしゃいます。

まず 可哀相ってことについてですが、犬という動物は、元々暗くて狭い穴ぐらで眠る習性があるので、狭いところが嫌いということはないんですね。
むしろ、我が家のワンたちのように、宅急便が届いた後のダンボールをうっかり放置していると、
進んでその中に嬉しそうに体を丸めて入ってしまう・・・そういうおまぬけ可愛いワンちゃんは結構いるはずです。

ではなぜ、”ハウス”がとーっても大事かというと・・・
万一の災害時、一家揃って避難所に行くことになったとします。
道路がふさがれて、車で移動できない場合はどうしましょう?
そもそも車のないご家庭はどうしましょう?
なになに?いつものようにリードを付けてトコトコっと歩かせるってー?
ブッブー♪ダメです。それではいけません。
避難所のほとんどは、ワンちゃんと人間のスペースは完全に分けられています。
衛生的な理由と、避難している人の中には、ワンちゃんが苦手な人もいるからです。
そして、ワンちゃんは大抵、屋外か、ワンちゃん専用のお部屋で、ケージに入れられて過ごすことになります。
ワンちゃんに普段から持ち運びできるタイプのバリケンネルやケージを与え”ハウス大好き犬”になっているワンちゃんの避難所生活でのストレスは、そうでないワンちゃんに比べてとても軽減されます。

有事以外にも、おうちの中でワンワン吠えすぎて困るというワンちゃんの中には、ハウスがないことが原因で吠えている子もけっこういるんですよ。
犬は縄張り意識がとても強いのはご存知ですよね?
ハウスがあれば
「自分の縄張りはこのハウスだ」
と考えますから、縄張りの見張りはさほど大変ではありません。
でも、ハウスがないと・・・人間のハウスのすべてが自分の縄張り=守らなくちゃならない場所ってことになって、ちょっとした物音にもいつも神経をとがらせ、家中を見回っているため、とってもストレスがたまってしまうんですよ。

もちろん、ハウスは安心できる場所でなくてはなりませんから、
ハウスでごはんをあげる
ハウスでおやつをあげる
ハウスでナデナデしてあげる
ハウスで寝るようにしてあげる
というのはOKです。というかむしろとても良いです。

でも、いけないことをしてハウスに閉じ込める・・・これはいけません。
お仕置き部屋ってことは、牢屋と一緒です。
牢屋に自ら入りたがったり、牢屋で心からくつろげますか?ってことですね。

愛犬にはぜひスイートハウスを!!



※世の中にはたくさんの考え方や説があるので、これはあくまで私たちの考え方です(念のため・・・)